2015年12月8日火曜日

反省の姿勢

朝早くから登園してくる子どもたち。夕方にもなるとそりゃ、疲れて来るのも当然です。
子どもたちの長時間の保育時間を考慮して、生命の安全、情緒の安定を第一に
保育を展開していますが、大人だって8時間の労働が限界、ましてや、集団生活を
営む子どもたちは心も体もフル回転で1日を過ごすのです。

遊んでいるだけに見える子どもたちですが、その中で友だちとの人間関係を学び、
体力の増強に励み、脳みそを使って表現活動をしたり、おもちゃを使って遊んでいたりするのです。 まさに「保育所は命を育み、学ぶ意欲を育て」ているのです。

このところ、2才児のHくんが夕方になると職員室にやってきます。
職員室にはクールダウンの椅子が置いてあり、日中、気持ちがこじれた子どもたちが
ここでしばし、気持ちをおさめていきます。

Hくんは保育士からしばらく、この椅子にすわっておいでと言われて来たのです。
「何をしたの?」と尋ねると「何にもしていなかったから来た。」とのこと。
禅問答のようですが、これをわかりやすくすると、

「本当は、座ってやりたいことをして遊ぶ時間なのに、ぼくは、なんにも遊ばないで
お部屋の中をふらふらしたり、走り回っていたから、保育士さんに職員室で少し、
すわっておいでといわれたんだよ。」 ・・・・ということです。

迎え入れた私は「そうか、そりゃそうだと思ったから、Hくんはここに来たんだね。
ゆっくり座って胸に手を当てて、ご自分を反省なさるといいでしょうね。」といいました。

そうしたらHくんはきちんと自分の右手を左の胸に当てていましたよ。


 


2 件のコメント:

  1. Hくんのお母様と園長先生がお話されているところをチラッと拝見しました。
    お母様のお顔が険しくなかったこと。これが全てを物語っているのかな、と。
    我が子が小学校に通うようになって再認識したこと。
    たかくさ保育園における保育の『質』は、申し分なく高かったのだと。
    保育士さん達の日々の努力、園の姿勢。頭が下がるばかりです。

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    1. ありがとうございます。当園が大切にしている保育の質を認めてくださっていることが何よりうれしいです。保育の質は園の自己満足ではなく、いつも子どもたちの最善の利益を考えること、保護者の皆様の思いに添いながらもお互いに一番子どもの身近にいる大人としてどうありたいかを考えあうことなのだと思っています。
      これからも子どもたちの未来を考えあっていきましょう。よろしくお願いいたします。

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