2015年10月15日木曜日

メイクはどこで?

上京する新幹線でのことです。隣の席に途中から学生だと思われる
女子が座りました。
漂白した髪にニット帽、大きなマスク、ちらっと見たら顔色も冴えなくて大丈夫かなと思いました。

テーブルを倒し、ドリンクを所定の位置におくとバッグから出てきたのは立てられる鏡。
おや、何が始まるのかなと思っていたら、始まったのはメイクでした。

下地クリームからの最後はマスカラ、リップグロス。途中は割愛します。
本当のとなりなのでガッツリ見学するわけにはいかず、若干いつもより倒し気味の
シートに寄りかかって斜め後ろからの観察となりました。

少し揺れることもあります。減速するときもあります。それらをものともせずに
メイクに集中する様はもはや、見事としか言えません。
新富士から品川までメイクだけして過ごした彼女。

私は途中で睡魔に襲われ、気を失いましたが、その間もきっと続いていたことと思います。
車内という公共の場所でのメイク、出かける前に済ませる時間もなかったのか、それとも
ここが化粧室と決めているのかわかりませんが、手慣れていたのは確か。

メイクは着替えと同じだと思う昭和の時代の人間は新幹線の中で
リップクリームを塗るにもこそこそするほど。いやいや、彼女、度胸がありますなぁ。
きれい?になった顔で降りていきました。

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