2015年8月14日金曜日

保育園の給食が育てるもの

食育について話をさせていただく機会を得たのでこの頃はその準備にかかっていました。
改めて保育園の役割の大きさを実感したところです。

平成16年を皮切りに食育に関する指針や法律、ガイドラインが続々と出てきました。
保育所における食育だけでなく国民の生涯における食育も述べられています。

少子高齢化がますます進み、医療費は増大するばかり。これでは国力は衰退して
しまうという危機感が大きくなったからだと思います。
乳幼児期からの望ましい食事の提供を受けて生涯にわたる健全な心身を育み、
それによる社会力を発揮して国を支えていく。私たちが健康でいることによる産物は
数知れずです。

世は飽食の時代。テレビではグルメ番組があれがおいしい、これがおいしいと連呼し、
ファストフード店は隆盛を極め、スーパーマーケットの総菜売り場は時間がたつと
品切れです。

そんな時代にあって保育園では給食室からいい匂いが漂い、夕方はサンプルケースを
覗き込む親子が今日の振り返りをしています。
自分の健康を考える、食文化を大切にする、命をいただくことのありがたさ、何より
みんなで食べるとおいしいという幸福感が子どもたちを育んでいきます。

今、この時にこそ子どもたちが大人になったときの食に関する意識の基礎をきちんと
培っておくことが必要です。将来、大人になり、親になったときに、どうか、保育園の
この思いがつながっていますように。



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